合同練習!(作木中学校)

今日は三次にある作木(さくぎ)中学校のバレー部と一日合同練習を行いました

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作木中学校は全校生徒37名の小規模学校そのうち約3分の1がバレー部です

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決して恵まれているとは言えないだけに、広大のこの環境には感動したはずです

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みんなと一緒にさきにゃんもアップに参加運動能力的にはやや負けています

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休部中だった多和ちゃんも練習に復帰倒れたらそっと隅の方にどかしてあげます

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アップは時間をかけてしっかりと行いますメニューも豊富で飽きませんでした

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アップは人数が少なくても出来るので、ぜひ学校に帰ってもやってみて欲しいです

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寛太に追いかけられる桃太郎からは悲鳴の声がハラスメントに注意しましょう

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続いてパス今日は男子に加えて、女子のじん、まりも一緒に参加してくれました

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中学校からバレーを始めた子も多く、その子にあった教え方が必要になります

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パスをしながらボールをキックみんなも昔は難しく感じていたことと思います

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全てはやがて体に染みつきますが、中学生の時期がおそらく最も大事な時期です

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その理由はこれからの方が長いからぜひ大学までバレーを続けて欲しいですね

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続いてはサーブ練習ボールに力を伝えるために、上の前潟を狙って打ちます

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強く打つことを意識した結果、おかげで今日初めてネットを越えた子もいました

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教えられる人を間違うと大変なことになります人選びは慎重にいきましょう

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さぁ、ここからは午後の部です元気いっぱいな大学生が中学生を盛り上げます

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午後の最初はランニングレシーブからレシーブはバレーボールの基本です

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何度も何度も練習を繰り返してこそ、上がらないボールも上がるようになります

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それは大学生だって同じです中学生のひたむきさに負けるわけにはいきません

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今日は気温30度を超える真夏日とあって、こまめに水分補給タイムがやってきます

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マネージャーが入れてくれる美味しいお茶を頂いて、レシーブ練習再開です

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続いては強打も含めた3人レシーブまりは日頃の鬱憤を寛太に晴らします

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ボールの上げ方もそうですが、バレーの楽しみ方もみんなは教えてくれています

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バレーは一人では出来ないスポーツなので、みんなで声をかけ合うことが大切です

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ボールが取れなかったらもう一本周りの声が自然と自分を後押ししてくれます

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最初は触れそうもなかったボールに手が届きましたこれこそがやりがいです

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相手よりも先にボールを落とさない、この気持ちが原点だと気付かされましたね

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強い気持ちはスーパープレーを生み出します人を笑顔にするのは力でなく心です

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この子は未来の池田かな今日来て良かったなと思えるそんな瞬間でした

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練習はまだまだ続きます続いてはスパイクのステップをみんなで確認します

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もちろんフォームも丁寧に教えますスパイクは難しい分、出来ると楽しいです

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かなり良いイメージが出来たようですあとはボールを打つタイミングだけです

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ジャンプまではいきませんでしたが、それでも感覚は掴んでくれたと思います

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最後は乱打で実戦練習今日一日でどこまで出来るようになったか力試しです

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来週には大会があるみたいなので、1点でも多く取ってきてもらいたいですね

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嫌々バレーをしている子は一人もおらず、みんな楽しんでバレーが出来ていました

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バレーの楽しさを、中学生も大学生も感じることが出来た一日になりましたね

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これにて一日がかりの合同練習は終了ですみんな暑い中でも良く頑張りました

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大学生も色々と学んだようです作木中学校の皆さん、ありがとうございました

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中学生に教える中で気付いたこと、みんなそれぞれ何かを感じたみたいなので、

特にうまくいかなかったことをよく振り返って、次の機会に生かして欲しいです。

年に何回もあるチャンスではないので、こういうときは失敗したもん勝ちです。

今日、こういう言い方じゃうまく伝わらなかったな、

その言い方が1つの人と10通りの人とでは、経験は10倍もの差が出来ています。

教え方が上手な人は、一つのことでも色んな角度から言葉にして伝えています。

スポーツに限らず何でもそうですが、本当に出来る人は人に教えることも上手です。

トレーニングをすることよりも、スパイクを打ち込むことよりも、

今日、声をかけたことの方がよっぽどバレーの上達につながります。

今日の合同練習に参加しただけで何かが良くなるわけではありません。

気付いたら大学生同士じゃなかったか、一人でボールを触っていなかったか、

特にレギュラーを確立できていない人は、心に手を当てて振り返ってみましょう。

この先の高校生合宿などでは、そうしたメンバーがたくさん声をかけられるように、

惇Pや真伍などの出来る人は、一歩下がって仲間の成長を後押しして欲しいです。



まりが言っていましたが、男子の空気に触れたことは良い経験になったようです。

いつも隣のコートでやっていても、実際に一緒にやると新しい発見があるものです。

女子にとっては、男子は盛り上がるイメージかもしれませんが、一緒にやると、

そうでないところも見えてきて、なぜ盛り上がるのかが分かるようになります。

じゃあ、逆はどうなんでしょうか。

男子が女子から学べることはないかと言うと、決してそんなことはありません。

見ているだけでは絶対に分からないことがあるので、

機会があるようであれば、まりとじんのように積極的に参加をして欲しいです。

事実、今日はまりとじんの新たな一面にもみんな気が付いたと思います。

成長できるチャンスは意外とすぐそばにあるものなので、

自分を高めるために、この夏はさまざまなことにチャレンジして欲しいと思います。

それでは良いオフ期間を過ごしてください







天皇杯県予選写真集−vol.2☆

続いては準決勝厳しい戦いが続きますが、中田と福島は仁王立ちで見守ります

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相手は広島の雄、崇徳高校高校時代、悔しい思いをした人もいる因縁の相手です

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大事な序盤、1試合目の反省が生かされ、みんなの体もよく動いていたと思います

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この日は技術的にも伴っていたからか、みんな自信を持ってプレーしていました

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相手にチャレンジする気持ちも忘れず、1点1点コートの中も外も盛り上がります

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遠藤の新型サーブは本当に効果的相手のリズムが明らかに崩れていました

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どちらが抜け出してもおかしくない展開でしたが、前潟の登場で抜け出します

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終盤の大事な場面で惇Pがノーブロック涼平のゲームプランが初めて見えました

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こうやって使えるカードを残しておくと、20点以降の戦いがすごく楽になります

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最後は5連続得点で勝負あり終盤にこんな形が出来たのは初めてだと思います

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試合を決めたのは遠藤のブロック良いプレーが終盤にたくさん見られました

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セットを奪ってコートチェンジをする歓喜の瞬間このときが一番楽しい時間です

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続く2セット目、相手と力差はないので、このセットも序盤から接戦になります

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安定して力を発揮するためにも、こうしたつなぎのプレーがすごく大事になります

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このセットはサーブとサーブカットのミスが多く、リズムがつかめませんでした

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1本目が崩れるとまだまだもろく、2セット目を落としてまたしてもフルセットに

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勝負の最終セット、涼平の打たせるトスに惇Pは大変ご満悦のようです

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涼平のサーブで嵌めて序盤から大量リード勝ちたい気持ちが伝わってきます

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檜山にも待望のシャットが飛び出し、リードのままコートチェンジを迎えます

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しかし、そう簡単には勝てませんここから流れを失い相手に詰め寄られます

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広大はピンチサーブの三羽ガラスを投入し、なんとか逃げ切りを図ります

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7番の背中がこんなにもたくましく見える日が来るなんて…彼はまだ1年生です

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終盤にクイックを使えたことが大きかったです涼平はまた一つ賢くなりました

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二度目のフルセットも制して決勝進出広島大学の存在感を見せてくれました

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さぁ、目標の優勝まであと一つ決勝の相手は2年連続同カード、神辺旭高校です

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昨年は惇Pが不在だっただけに、コートを広く使って相手を翻弄したいところです

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ここまで6セットの激闘続きですが、連戦の疲れも見せずムードも落としません

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体が100%の状態でない中でも、みんな工夫しながら出来ていたと思います

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試合はサイドのオーソドックスな攻撃が止まらず、連続得点がなかなか奪えません

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ブロックは止めに行っているというよりも、ただ出しているだけに見えます

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得点にはなっていても、このままのブロックでは下半期の戦いも心配です

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ラリーを制される場面が多く、相手にリードを許したまま終盤に突入します

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22-24で真伍が登場ミスが許されない場面ですが、真伍は何も恐れていません

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こういう選手が相手にとっては一番嫌なんですよね見事に1点取ってみせます

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さらにスーパーレシーブで会場を沸かせた真伍素晴らしい粘りだったと思います

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これでみんなも「行ける!」と思ったのか、2セット目は序盤からリードします

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相手有利の状況は変わりませんが、それでも必死になって相手に食らいつきます

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追い込まれていても全然苦しそうじゃないんですよねこれが西日との違いです

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持っている力、残っている力を全て使って、わずかなリードを守り続けます

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我慢に我慢を続け、19-17までやってくることができました残るはあと6点です

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前潟のプレーは誰が見てもAチームレベルやってくれるオーラが漂っています

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セットを取り返すまであと少しなんですが、ここでついに追いつかれてしまいます

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勝敗を分けるのはこうしたプレースパイクより大事なプレーがたくさんあります

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最後は惇Pが力尽きてゲームセットただ、敗因は体力の問題ではありません

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これで4年連続の準優勝今年も決勝の壁を乗り越えることは出来ませんでした

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これにて上半期の全日程が終了です

選手もマネージャーもいつも応援してくださっている方々も、

皆さんお疲れ様でした

結果としては満足のいく上半期ではありませんでしたが、

内容的に、そしてこれからを考えても非常に中身の濃い上半期になりました

下半期はやってやろうという気に満ちている1年生がチームの中心として、

見ている人を魅了するバレーをしてくれる予感しかありません

1年生の頑張りは、自分たちがそうだったように、

必ず来年入ってきてくれるであろう1年生にも伝わります

夏は暑くてそして長いですが、最高の夏になるようにみんなで頑張りましょう

下半期もよろしくお願いします






天皇杯県予選写真集−vol.1☆

上半期最後のオープニングを飾るのは、西日でMVPの活躍を見せた大須賀です

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この日はぱふの要望に応じて、マネージャーのパンフ用写真撮影会を行いました

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1年生は、あれ前潟が6人どれでも良いみたいだったので、全部使いました

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今回は応援席からの写真をどうぞ普段は見られないショットが目白押しです

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1回戦の相手は鬼一家これで3年連続の対戦となり、もはや天皇杯の風物詩です

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西日からわずか一週間後の大会ですが、チームには色んな変化が見られました

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怪我の岩東がスタメン復帰お馴染みの岩東ジャンプでチームを盛り上げます

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この日はクイックを使うタイミングが非常に良く、涼平の成長を感じました

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中盤に大きくリードしてタイムアウトを取らせます真伍は本当に楽しそう

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この展開に応援席のみんなも一安心福島は大きな声を出してくれています

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しかし、喜びもつかの間、6連続得点の後に今度は6連続失点をしてしまいます

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それでも、この日は涼平のトスがアンテナ付近までしっかりと伸びていました

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ネット際でも攻めのトス回しを見せて、苦しいローテもなんとか乗り切りました

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最後は広大が誇るピンチサーバー三羽ガラスが登場し、1セット目を先取します

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続く2セット目、序盤に開いたわずか2、3点が重くチームにのりかかります

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相手の粘り強いレシーブに大苦戦1本では決まらずラリーの応酬が始まります

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最後は惇Pに託すのが今のチームの方針ですが、頼るのが早いなと感じました

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序盤から自分たちのカードを全部使ってしまい、相手に対応されてしまいました

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非常に苦しい展開でしたが、それでも大きく離されずになんとかついていきます

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勝機は終盤のワンチャンスのみ21-23で登場した前潟は、何かを狙っています

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走り回ってチームの雰囲気を変えた前潟これが見事得点につながりました

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しかし、あと1点が非常に遠く、勝負の行方はフルセットに持ち込まれます

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3セット目、お互いにやることが分かり、ここから一つ上の戦いが始まります

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そんな中で守っていてはいけませんみんなが攻める意識を持つ必要があります

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遠藤は西日の鬱憤を晴らすべく、後悔しないプレーや動きが出来ていました

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リードをしてコートチェンジを迎えますが、ここから流れを失ってしまいます

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同点に追いつかれて池田が登場この采配が広大を勝利に導くことになります

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真伍は2点ビハインドの場面でも、劣勢とは思えないほど生き生きしていました

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西日の思いも乗せた真伍のサーブで見事に逆転チームが息を吹き返しました

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ここから1点を争う攻防にレシーブでは拾い負けしている苦しい状況です

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それでも惇Pはこれぞエースという働きで、マークされながらも決めてみせます

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試合はデュースまでもつれ込む大接戦ここで岩東が2得点してチームを救います

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遠藤は最後まで新型サーブを貫き、このサーブが見事決勝点を呼び込みました

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相手のミスを誘って1回戦突破激闘を繰り広げましたが、何とか勝ちました

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これで次も試合が出来ます

6年ぶりの優勝を目指して、準決勝と決勝のようすはvol.2でお届けします







天皇杯広島県予選!

1回戦VS鬼一家

25-21
22-25
28-26

遅くなりましたが、上半期最後の大会となった天皇杯広島県予選を振り返りたいと思います。1回戦の相手となった鬼一家とはこれで3年連続の対戦となり、力のあるチームということは分かっていたので、初戦から気持ちを入れて臨むことが出来たと思います。しかし、序盤はタッチネットなどのミスが相次ぎ、相手に何もされていないのに失点を重ねてしまいます。一方、広大は3点取るまでに惇Pが8本もスパイクを打っており、3-3の時点で相手は広大のタッチネットによる3得点なのに対し、広大は早くもスパイクを打ちまくっている状態でした。中盤に連続得点があった分、精神的にも体力的にも持ち直した感じがありますが、自分たちで自分たちの首を絞める癖は、何とかして直していかないとトーナメントで勝ち上がることは出来ません。

1セット目はクイックも効果的でしたが、2セット目以降はラリーになり決め手を欠いている印象を受けました。消去法で惇Pに上げていては誰のプラスにもならないので、最後は惇Pという方針はそれはそれで良いと思いますが、その過程を大事にして欲しいと思います。今は遠藤や岩東が1本ダメならすぐに惇Pになっているところがあるので、もっと2人にボールを預けて、苦しい場面でも切れるように成長を促して欲しいです。惇Pはマークされても何とか決めようと考えて、そして実際に決めてくれていますが、他の選手は頼れる惇Pに甘えてばかりではいけません。この試合で言えば追い越しのスパイクが非常に有効だったので、遠藤や岩東もしっかりと相手を見て、自分からそのサインを出せるようになって欲しいと思います。

相手のクイックがほとんどない状況でしたが、3セット目も苦しい展開となり、和泉さんの池田を出すという決断がなければ、間違いなくこの試合は落としていたと思います。池田が出たことで試合が動き、前3つのローテで点差は結果的には変わりませんでしたが、この交替が終盤の岩東の2得点を生み出したのは間違いありません。点差がつかなかったから意味がないと思った人もいるかもしれませんが、最終盤のローテーションを考えると見事な采配だったと思います。この采配でチームが救われたことを忘れてはいけないし、自分たちだけでは初戦敗退していたことを、特に幹部は肝に銘じなければなりません。岩東も大事な場面で決めてくれたことは評価できますが、ラリー中の開き方についてはもっと練習が必要だと思います。

遠藤と金尾のサーブミスについては想定内の範囲でしたが、3セット目から元に戻した金尾の判断には残念としか言いようがありません。サーブを変えると決めた時点でそのミスが決定打になることはあり得ないのに、元に戻して何が得られると思ったのでしょうか。練習の成果を出すことを、自ら止めたようにしか見えません。試合の最終盤、26-25という絶好のチャンスでサーブを攻めない選手がまだ広大にいることは本当に悲しい限りです。ゴールを見据えず目の前にこだわると、こういう結果が待っていることをみんなも重く受け止めて欲しいと思います。

試合を決めたのは、ミスをしても最後まで同じ形を貫いた遠藤のサーブでした。相手を崩し、サイドに2枚張り付いたブロックに跳ね返って最後は相手のミスを誘いました。僕はこの一本、この一点が欲しかったから無理やり変えてもらったし、遠藤自身もこの一本のイメージが出来ていたのではないかと思います。遠藤のサービスエースと言ってもいいくらい、素晴らしい一本だったと思います。他のサーブも相手は取りにくそうにしていたし、Aキャッチのように見えてもカットのリズムは明らかに崩れていました。今はまだボールに力が伝わっていませんが、練習を重ねれば必ずすごいサーブになるので、今後に向けて非常に明るい材料となりました。


準決勝VS崇徳高校

25-19
19-25
25-19

1セット目は一進一退の攻防が終盤まで続き、どちらが抜け出してもおかしくない状況でしたが、終盤に惇Pの幅のある攻撃で連続得点が出来たことは、涼平にとって大きな自信になったと思います。西日ではネット際のプレーで失点が目立っていましたが、この日は一日を通して攻めの姿勢を貫き、チームを前に向かせてくれたと思います。トスもアンテナまでよく伸びていたので、スパイカーも信頼して踏み込むことが出来ていたし、色んなコースを打てる中でスパイカーが選択出来ていたことが非常に大きかったです。課題のセットアップも確実に早くなっており、入部して3か月でよくここまで変わったなと正直驚いています。後は、安定して力を発揮できるように、この夏はしっかりと体づくりに励んで欲しいと思います。

2セット目はサーブとサーブカットのミスが響いて落としてしまいますが、3セット目は序盤からリードを奪い、相手の追い上げを何とか凌いで勝つことが出来ました。ただ、勝ちはしたものの、攻撃がどれだけ安定しても、ブロックが機能しない限りは試合内容が安定しないと思い知らされたセットになったと思います。1対1のブロックは西日前に練習した甲斐あって上達が感じられますが、一番オーソドックスな2枚揃ったときのブロックで失点を重ねています。跳ぶタイミング、手を出すタイミングも悪く、レシーブでカバーできないところにボールが飛んでしまっているので、ブロックは下半期も大きなテーマにして練習を重ねて欲しいと思います。


決勝戦VS神辺旭高校

23-25
22-25

ここまで6セット、しかも準決勝、決勝は連続試合のため、試合前からチームコンディションに大きな差がありました。ただ、このトーナメントの組み合わせは準優勝を続ける限りは変わらないと思うので、体力をつける云々では結果もなかなか変わらないと思います。惇Pの体力を100から110にすることよりも、サブのメンバーも含めてチーム力を上げる方が優勝につながると思うので、力のある3チームを倒せるように、時間をかけてチームの総合力を高めて欲しいと思います。

ただ、疲れがあった中では2セットともよく頑張ったし、内容としては十分評価できるものだったと思います。特に真伍は22-24の場面で登場し、あと一歩のところまで相手を追い詰めることが出来ていました。あの場面であれだけ生き生きしてプレーが出来るのは、今の広大では真伍だけです。やってやろうという気持ちに満ち溢れている選手は見ていても気持ちが良いし、西日に参加できなかった思いが伝わってきて自然と胸が熱くなりました。真伍が、日頃からこの場面を想定して練習出来ていることは見ている人に十分伝わったと思うので、勝っていても置きに行くプレーをするような人をなくす働きかけを、下半期の真伍には求めていきたいと思います。

惇Pと真伍がおそらく今後もチームを引っ張っていくと思いますが、この二人はこれまでも自分と真摯に向き合ってきたからこそ、幹部になってさらに活躍が見込まれるのだと思います。今の3年生は1年生のときからチームの中心と言われてきましたが、それを自分たちの力だと勘違いしてきた人たちと、それは上級生が意図的にそうした環境を作ってくれて、自分たちの成長を促していることに気づいていた人たちに二分されていることが非常によく分かる天皇杯でした。これまでも森井が幾度となく忠告をしてくれていましたが、それを自分のこととして捉えてこなかった人は、失ったポジションを今後も取り戻すことは出来ないと思います。3年生が中心の時代はもう終わりました。これからは、涼平、岩東、前潟を中心とした1年生の時代が始まります。下半期は3人をレギュラーとして固定して、限りない可能性を見ている人にぜひ見せて欲しいと思います。

もう本人も自覚していると思いますが、下半期のキーマンは間違いなく遠藤です。1年生と上級生をどうつないでいくか、コートの中でも外でも求められることは多くなるし、結果に伴う責任も大きくなります。パイプ役はチームの中で最も重要なポジションなので、あらゆる手段を尽くしてチームが上手く回るように働きかけて欲しいと思います。その頑張りは、必ず来年につながります。今頑張ることで、来年、2倍、3倍となって返ってくるので、この夏、誰からも信頼される男になれるように、誰よりも頑張って欲しいと思います。


最後になりましたが、上半期も最後までたくさんのご声援いただき、本当にありがとうございました。天皇杯は今年も準優勝で終わってしまいましたが、この一日があったおかげで下半期に作るべきチーム像が見えました。1年生に求められることはこれから多くなりますが、今の1年生なら練習をすればするだけ必ず力になります。この夏、さらに大きくなってくれると広大を応援してくれている全ての人が期待しているので、6人で力を合わせて、暑い夏を乗り越えて欲しいと思います。上半期、皆さんお疲れ様でした。






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